NHK BSプレミアム・BS4K 新日本風土記 で、片桐棲龍堂が紹介されました

 
    
      NHK BSプレミアム 提供


  NHK BSプレミアム・BS4K 新日本風土記 オオカミとカワウソ で
  当家片桐棲龍堂がカワウソの薬の説明で紹介されました。

   
本放送 2023/9/19(火) 21:00〜21:59

   再放送 2023/9/24(日) 06:00〜06:59
        2023/9/29(金) 08:00〜08:59



当資料館には,日本オオカミはくすりとしてのオオカミの胃袋と手の指と
日本オオカミの標本の図しかありません。

チベットオオカミは頭骨と毛皮を所有しています。頭骨は展示しています。

カワウソはくすりとして黒焼きにしていました。カワウソの薬も展示しています。
黒焼きの原料として、店頭にぶら下げられているカワウソの錦絵があります。


古くからの顧客さまには、今回のNHKの番組で、店の入り口や、旧店舗の往診用の薬医駕篭など懐かしいものを、
ご覧いただけます。どうぞご覧ください。また、堺にもお越しください。

薬医駕篭は和泉市の伯太藩の医者として、岸和田市の岡部藩の医者として、
そして短期ですが紀州藩の祇園 南海(江戸時代の文人画家、御典医の長子 )の関係で藩医として使われています。

医者が座る椅子にはジャワ更紗が貼られています。

駕篭の担ぎ手は当家お抱えのすもう力士が務めました。片桐家は天下相撲の行事職を務めていました。
 詳しくは、ホームページの片桐家のページの片桐家と相撲をご覧ください。

戦後には、GHQにより日本独特の漢方などの考え方が払拭されました。しかし、朝鮮戦争で薬が不足し、
国連軍が漢方を使用したところ、その効能が認められ、再評価されました。
行政当局の方々や厚生省、古い漢方の先生方のご努力で漢方が残され、現在まで続いています。

昭和51年に第1回GMP(Good Manufacturing Practice 医薬品の製造および品質管理に関する基準)により
近代化されましたが、多くの貴重な漢方薬が消えていき、惜しいことをしました。

現在、建林松鶴堂は日本独自の後世に残せる処方、かつて医療用に数百年に渡り使用されてきた薬を、現代にたくさん残しています。片桐棲龍堂でも取り扱っています。

近年、薬事法制の急激な近代化、製造者や漢方医師の高齢化、地球温暖化による植物の供給不安定化などにより、
日本伝統漢方もオオカミやカワウソのような絶滅が危惧されます。
今回、NHK様からこのような企画に携わる機会を頂いて感謝しています。
このような趣旨でNHKの番組制作に協力した次第です。

今一度日本の古典医学の理論、薬物の理論に目を向けて頂きたい。
皆様にお渡ししている資料に、今一度目を通して頂きたい。

日本人の命を守る伝統漢方に今一度目をむけて、民族遺産として、後世に残すため、官民あげてご協力をお願いいたします。
また、製薬会社や研究者の皆様の多大な努力で漢方を残していただいている事を大変感謝しています。

御拝視いただきましてありがとうございます。
また、たくさんのご声援ありがとうございました。



日本オオカミの手爪

250年前に当家の先祖 片桐音之助 が堺奉行所の仕事で秩父に巡礼に行ったとき、
オオカミの手の指(魔物を防ぐ)を貰い受けています。(本資料館に展示しています)




日本オオカミの標本の絵




チベットオオカミの頭骨





朝鮮虎の頭骨




カワウソはくすりとして黒焼きにしていました。カワウソの薬も展示しています。
黒焼きの原料として、店頭にぶら下げられているカワウソの錦絵があります。

カワウソの錦絵





カワウソのくすり



カワウソのくすり