伝統漢方専門老舗





      幻の蝋皮丸が復活

 地球温暖化で採取量が大幅に減少した西蔵の貴重な生薬「天然の冬虫夏草」を配合した補肺腎薬の「双料参茸丸」が新たな包裟と個数変更でリニューアル販売されました。

 薬剤の形状は中国の北京郊外の明の十三陵墓から文化革命時に沢山発見された「蝋皮丸」の形状で日本の人々には殆どご存じない形です。蝋皮を割って、中身をちぎりちぎり口中で溶かして服用する、珍しいものです。

 乾隆帝やその他墳墓でも蝋皮丸はいろいろな大きさのものが発見されていて、数百年前のものでも、正倉院の大黄が干数百年も経過しているのにまだ薬効が遺っている様にまだ服用可能なものもあると、中国古代遺跡の発掘専門の仏教医学の最高権威の学者の方からお聴きしたこともあります。

 シルクロ-ドの苛酷な旅路や経時変化、強度を鑑みて蝋で包む事を考えたのでしょう。蝋皮丸の牛黄清心丸は各社から上市されていますが、
天然冬虫使用の純生薬製剤は本品だけで貴重です。

 大切に遺してその都度製造承認変更で来年で販売40周年を迎えました。殆どの顧客様は存在すらご存じないので、新たな意匠でリニューアル・再開登場させました。高齢化社会を目前に古代中国の宮廷専用の貴重な処方の本品に、少しでも御関心をもたれれば幸甚です。包装意匠は蓋表は生命の深紅の色としと周りを各種生薬のモチーフを橙、青、紫、黄緑で表現しています。何を表現しているかは実物でご確認ください。

 製造販売会社のイスクラ様の数多くの部門のご協力でリニューアルができました。
後世に遺産として残せる、立ち位置と使用法を継承した一つの中国由来の歴史的生薬製剤です。 

 
      
     

   双料参茸丸

 [主要成分]
     人参,鹿茸,冬虫夏草,蛤蚧,巴戟天,黄蓍,党参,白朮,茯苓,山薬,甘草,当帰,地黄,枸杞子。

 [備考]
     人参は俗に朝鮮人参と呼ばれる薬用人参で,精神神経の働きを賦活し,内臓の機能を高め,疲労を除き,
     元気をつける強壮剤です。鹿茸は鹿の幼角で,別名を袋角といいます。大いに気血を補い,足腰を強め,
     気力を増すとされます。
     蛤蚧はオオヤモリ,冬虫夏草はキノコの一種で,ともに中国医学でいう肺と腎を強化します。
     巴戟天はアカネ科の植物の根ですが,鹿茸に協力して,強精効果があります。
     黄蓍,党参,白朮,茯苓,山薬,甘草は,いずれに消化器の働きを高め,体力増強に役立ちます。
     当帰,地黄,枸杞子は増血作用があり,また肝腎を強めます。

 虚弱体質,疲労,病後産後の体力の低下,頭脳労働過多,食欲不振,血色不良,冷え症などに用いられますが,
 蛤蚧と冬虫夏草のような,肺を強める薬物が加わっているので,慢性的な咳や痰に悩む人で,体力の低下している人に
 すすめることができます。

 至宝三鞭丸と同様の蝋皮丸の一つです。
 味がよく,胃腸への負担が少ないよい処万です。
 この丸薬も,動物生薬が多いのが特徴ですが,一般に動物生薬は効力が強く,比較的速性があるといわれます。
 
 
   本知識の運用は必ず、東洋医学の研鑽を学んだ医師、歯科医師、薬剤師、登録販売者の有資格者の指導監査下で実践すること